オランダ・ベルギー再訪の旅2017初春-<5>予定外のマーストリヒト

2017/03/12 - 2017/03/12

まだ寒い3月上旬、バルト三国を周った後にオランダとベルギーへ行ってきました。
オランダは2014年に初訪問して大好きになりました。また来れたことがとても嬉しいです。
ベルギーは3度目ですが、前回行ったトングレンが忘れられず、無理やり予定に組み込みました。
普段はかなりのんびりですが、オランダとベルギーは私にしてはよく動いたと思います。
まだたったの2回目なのに、アムステルダムに降り立つと、”戻って来られた”喜びでいっぱいになりました。

3月11日　タリンからアムステルダムに到着、NDSM Wharf＆アントワープを経由してトングレンへ　トングレン泊
3月12日　トングレンの蚤の市&マーストリヒト散策　ザーンダム泊
3月13日　アムステルダム散策　ザーンダム泊
3月14日　ロッテルダムへ移動　ブラーク散策　ロッテルダム泊
3月15日　美術館＆マルクトハル　アムステルダムへ移動　ザーンダム泊
3月16日　帰国

エリア マーストリヒト(オランダ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

3月12日　ベルギーの国境の街・トングレンからアントワープ経由でオランダに戻るつもりが、列車の運休に遭ってしまいました。代替バスがなかなか来なくて痺れを切らし、普通の市バスに飛び乗りました。

1時間ほどバスに揺られ、着いたのはマーストリヒトです。とりあえず駅に向かいます。駅に荷物を預けてマーストリヒトを少し観光するか、そのまま電車でどこかの蚤の市へ向かうか、まだ考え中です。

マーストリヒトバス バス系

これが駅だと思って迷わず突進したのに、どうやら駅ではないみたい・・・あれーっ、もう少し先かな？

バスを乗る時には、駅まで行くかちゃんと確認したのに、みんなが一斉に降りたのでつられて降りてしまいました。あれ、そんな筈はない！とさらに歩くと、美しいカリヨンの響き・・・バスを降りる場所を間違えたのを認めざるを得ません。どうやらこれは市庁舎、ここはマルクト広場のようです。

市庁舎 建造物

ガイドブックで確認すると、マルクト広場から駅までは少し離れているようです。バスを降りる時に、一度降りて運転手に何か聞いて、また乗った青年がいたのです。きっと駅かどうかを聞いたのでしょう。あぁ、大失敗です。

マルクト広場 (マーストリヒト) 広場・公園

市庁舎からバスを降りた辺りに戻っただけで、もう疲れてしまいました。キャリーが重くて手が痛いのです。一度座って現在位置などを確認したいので、バスを降りた場所にあったカフェに入りました。

Grand Cafe Centre Ville 地元の料理

私は建物のすぐ横の、屋根のあるテラス席に座りました。太陽の好きなヨーロピアンの皆さんは、カモメが飛び交う川沿いのテラス席に陣取っています。

何か落ちて来そうで私はちょっと・・・(笑)
それにしても、昨日タリンからアムステルダムに到着してから、まだ丸一日しか経っていないなんて！スキポール空港からザーンダムに寄って、中央駅からフェリーで向こう岸に渡って、それからタリスでアントワープへ行って駅の写真を撮って、トングレンで1泊して蚤の市で買い物して。列車の運休に遭ってからの今です。普段のぐうたら生活とは比べ物にならないほどの濃い24時間です。

どーん！朝食抜きでお腹が空いていたから・・・ではなくて、ここも英語メニューが無くて、分かる中から選んだのでこうなりました。でもトングレンと違って、メニューに英語が無くても店員さんは英語がお上手でした。

チリの入ったスパイシーなハンバーガーをオーダーしました。こちらはメニューにスパイシーと書いてあっても辛くない事が多いですが、これはちゃんとピリ辛で美味しかったです。
店員さんに駅まで近いか聞くと、歩いてすぐよ、バスはなかなか来ないから歩く方がいいわよ、と教えてもらいました。歩いてすぐって5分くらい？と、希望的観測を述べてみましたが、15分ね！と笑顔で返って来ました。あなたの15分は、今の私にはきっと30分・・・でも頑張るしかありませんね。

お腹も満たされたし、痛かった手も少し休ませたので、そろそろ駅に向かって歩きます。長いウィルヘミナ橋を歩いて、マース川を渡ります。
今日はとてもいい天気です。今回の旅行中で一番の晴天かも。

キャリーの中身は割れ物だし、タイヤが石畳に引っかかるので、ノロノロと時間をかけて進みます。

ウィルヘミナ橋 建造物

可愛い窓。気になる建物がいくつかありましたが、キャリーから手を離してカメラを出すのが面倒です。早く駅に着いて荷物から自由になりたいです。

なんとか、マーストリヒト駅に到着！うれしい！

マーストリヒト駅 駅

外は工事中でしたが、中はステンドグラスの美しい、落ち着いた駅舎でした。ピアノの音色が古い駅舎に似合っています。

先にネットなどでマーストリヒト駅を見ていなかったので、ステンドグラスがあることは知りませんでした。美しい駅の様子は、この次の旅行記で。

ロッカーに空きがあったので、午後の蚤の市は諦めてマーストリヒト観光をすることにしました。ロッカーは大きい方のサイズで5.7ユーロでした。

帰りの電車をチェックしておきます。今晩のホテルのあるザーンダムまで直行なのは嬉しいですね。これなら遅くなってから戻っても大丈夫そうです。一安心。さぁ、夕方まで遊ぶぞー！

駅を出て、街歩き開始です。

なんていいお天気なんでしょ。晴れてるって、気持ちがイイ！
さっき駅まで来たのとは違う道を通って、旧市街へ戻ります。電車でマーストリヒトに着いた場合、この道順がメジャーな行き方だと思います。

旧市街がマーストリヒトの観光のメインなんでしょうけど、私は割とこの辺りが好みです。

ヨーロッパ名物（？）太陽を求めて外で裸になる人々。まだ3月ですよ。それだけ太陽を待ち望んでいたんでしょうね。

可愛い通りに出ました。飲食店やお店が小ぢんまりと並んでいます。

気になる建物を発見。上の写真の右から3軒目です。リーガのユーゲントシュティール建築を彷彿とさせます。

同じ建物の入り口部分。この感じはリーガとは違いますね。よく分かりませんが、フランスのアールヌーヴォーっぽい？

入口のタイルもとても素敵、しかも空き家でした。以前はタイ料理のレストランだったみたいです。ここでカフェしたら可愛いなー。もし私が大金持ちになったら、ここと、リーガ旧市街の空き家になってたアールヌーヴォーの建物と両方借りて、カフェをします。あと、アムステルダムに気になってる空き家があったので、そっちはオフィス。それから、ポルトガルのシントラに大きな空き家があったので、そこは改装してB&Bにしたい。私自身はいったいどこに住むんでしょ？大金持ちになることは無さそうなので、心配無用。

この建物は新しく見えますが、古いのでしょうか？

新しい建物にこんな装飾付けないですよね、きっと。きれいにリノベーションしてるのでしょうか？

アメリカンな感じのバーのガラスが可愛い。キョロキョロしていっぱい写真を撮りましたが、一向に旧市街に辿り着かないので切り上げましょう。

さっきとは別の橋を通ってマース川を渡ります。さっきの橋は誰もいなかったのに、こっちは観光客でいっぱいです。マーストリヒトにこんなに人がいたとは！

聖セルファース橋 建造物

橋を渡り終わると、すごい人、人、人！今日は日曜日だから、オランダ国内やベルギーから遊びに来てるのでしょうか？

お店が沢山あって、とても賑わっています。たまたま人の少ないところを先に見てしまったので、マーストリヒトがこんなに賑やかなところだとは思いませんでした。

靴屋さんの入口には看板代わりのブーツが。そしてまた、可愛いステンドグラス。

ちょっと人が多すぎる気もしますが、小さ目の観光地は大好きです。

ぼけーっと人の流れに身を任せていたら、急にこんなところに出ました。うわーっなにここ？

お天気が良すぎるのと、一瞬ボーっとしていたのが重なって、普通の時計がダリの時計の様に見えました。

この不思議な木は、なんという木？

広場の周りをぐるっと、古い建物が囲んでいます。

お天気が良すぎて、目がチカチカしちゃう。

広場の反対側には、立派な教会が。

聖セルファース教会 寺院・教会

聖セルファース教会と、左隣にある赤い建物は聖ヤン教会。時間が遅いので見学は出来ませんでした。

聖ヤン教会 (マーストリヒト) 寺院・教会

このフライトホフ広場でみんな思い思いにゆったりと過ごしているようです。

フライトホフ広場 広場・公園

ここでお茶も羨ましいけど、私にはまだ行きたいところがあります。

最後に不思議な木の並ぶ風景を目に焼き付けて、というか、カメラに収めて・・・

アフリカっぽいなー。今日は特に空が青い。

来た道を戻ります。それにしても人が多い！

目指す建物は、この辺りかな？

ここです。”世界一美しい書店”ランキング1位のセレクシーズ書店。同じランキングの3位のポルトの書店に2年半前に行って感激して、その時に友人からマーストリヒトもすごいよって教えてもらったのです。

セレクシーズ (聖ドミニカ教会店) 寺院・教会

いざ、中へ。

古い教会が書店になっています。

書店の奥の素敵なカフェでコーヒーを飲みます！

コーヒーラヴァーズ カフェ

メニューには中国茶や、カゴシマなんて文字もありました。でもやっぱり普通にカフェラテを頂きます。

お腹はまだ空いていないのに、ついアップルパイまで(笑)
こんな凄い場所なのに、満席じゃないのが不思議です。観光客が多いのに。

カフェを出て、書店の2階へ。

さっきのカフェを、上から。

カフェの天井はこーんなに高いのです。こんなところでお茶したなんて、すごい。

2階は天井が近くて、これもまた素敵。

ここのすごいところは、観光客が多いのにちゃんと書店として成り立っているところ。ポルトの書店とつい比べてしまいます。

本音を言えば、ポルトの書店の方が感激しました。でも、買い物しない観光客で溢れていて、書店として機能しているとは思えませんでした。ここはれっきとした本屋さんで、かつ、観光客にも開放されていて、写真を撮る人も多いのにゆったりしているのです。こちらの方が何倍も広さがあるとはいえ、そのせいだけとも思えません。ふしぎ。

古さと新しさの組み合わせが、なんともオランダらしいです。

たっぷり楽しませて頂きました。見学だけじゃなくて、カフェでちゃんとお金も落とせたし、満足です。

左が今入った教会の書店で、左隣も古い建物を使った、とても雰囲気のあるカフェです。確かカフェの方も教会関連の建物だったような・・・

カフェの横にショッピングモール”Entre Deux”がありましたが、人がいっぱい過ぎて入る気がおきませんでした。マーストリヒト、本当に人が多いなぁ。

エントレ ドゥ ショッピングセンター

マクドナルドの建物もとても素敵。

スーパーマーケットだってこの通り！

可愛いカフェを発見。でももうお腹がいっぱい。

路地が気になって少しだけ入ってみました。

可愛いドアに可愛い窓。普通の住宅だとしたら、住人が羨ましいです。

上の方も可愛い！1715年に建てられたってことでしょうか？さすがにそこまで古くはないですかね。

好きな街並みです。また空き家を発見しました。

市庁舎広場へ続く道です。

また可愛い建物がありました。ギリギリまで下がっても全体が入らなくて残念です。

ここも普通の住宅だとしたら、すごいですよね。

その2軒隣には渋い床屋さんが。中国系の方のお店の様です。

マルクト広場に着きました。

バスで着いた時に見た、市庁舎です。この時はカリヨンは鳴っていませんでした。

フライトホフ広場ほど人が多くなくて、のんびりした雰囲気です。少しだけ食べ物の屋台が出ていました。名残惜しいけど、そろそろ駅に戻ることにします。

バスを降りてすぐに向かった、駅と間違えたショッピングモール”Mosae Forum ”に入ってみました。

モザエフォーラム ショッピングセンター

天井の木みたいなデザインがいいですね。シンガポールのガーデン・バイ・ザ・ベイみたい。行ったことないけど。

お昼には重い荷物を引きずって、途方に暮れながらここを歩きました。今は身軽で、穏やかな気持ちで同じ場所を歩きます。

夕方のマース川。

クルーズ船が停泊しています。この場所からマース川クルーズが発着するみたいですが、誰もいなくてひっそりとしていました。

マース川クルーズ アクティビティ・乗り物体験

帰りは人通りの少ない、お昼に通ったウィルヘミナ橋から駅に戻ります。

このウィルヘミナ橋から見るマース川がお気に入りになりました。

マース川の景色を目に焼き付けます。

川沿いの教会があります。皆さん、階段に座ってのんびりと過ごしています。私も時間があったら、ここに座りたかったな。

古い建物ばかりと思いきや、こんな近代的なマンションもあります。でもデザインがどことなくオランダっぽいですね。

さっきのマース川沿いの教会です。この教会の名前を調べようとしましたが分かりませんでした。
駅の近くやフライトホフ広場周辺にはびっくりするほど人がいたのに、ほんの少し離れるとひっそりとしています。

通りは背の高い木でいっぱいでした。葉の落ちた姿がかっこよすぎて、夏に青々としているところが想像できません。

また顔のある建物がありました。お店じゃないので普通の住宅なのでしょうか。

とてもいい匂いがしてキョロキョロすると、ケバブ屋さんでした。何人も買っていたので、きっと美味しいのでしょうね。お腹はいっぱいだし、買って帰って電車に持ち込むには匂いが気になります。早めにアムステルダムに着けそうだから、中央駅の近くで何か食べるか買うかしましょう。

不思議な形の雲が見えました。今日はずっといいお天気でした。青空なだけで気分が違いますね。

マーストリヒト駅に戻って来ました。まだこんなに明るいし、後ろ髪引かれる気持ちもありますが、これ以上は疲れてしまいそう。

駅前の古いホテル。屋根（塔？）のてっぺんが王冠みたいで可愛い。
さーアムステルダムへ向かいますよ！

アムラス グランド ホテル デル エンプレール ホテル